ボタン配置とモンハン持ち XboxOneとPS4コントローラー

 

ゲームパッドで純正コントローラーを選ぶ人は多い

 

XboxOne純正コントローラー、PS4純正コントローラー

 

「純正コントローラー」の中からゲームパッドを選ぶ場合、大体「PS4 純正コントローラー」か、通称「箱コン」こと「Xbox Oneコントローラー(現在だとXbox One純正コントローラー)」に行きつくことがほとんどのように思います。

 

「どうせ後で買うなら最初から良い物を買いたい」という形から入りたい方は、SONYMicrosoftが発売している本体メーカーの純正コントローラーではありませんが、予算に余裕があれば1万円台で販売されている他社開発のコントローラー購入を考えることもでき、選択肢がぐっと増えます。

しかし、そういった方の場合は最初にもっと安価な別のゲームパッドを使い、それまで使っていたものが物足りなくなり、さらに高価で気に入ったゲームパッドに乗り換えるという買い方をしているように見受けられます。

  • 今すぐ手元にある物の中からゲームパッドを使いたい。購入や商品の到着を待つ暇も無い。
  • 今までは安いパッドを使ってたけど、純正パッドに乗り換えたい。
  • PS4に付いてきたコントローラーで十分。ほしくなったらその時買う。

など、純正ゲームパッドが選択肢に挙がる機会は案外多いものです。

 

XboxOne箱コンとPS4 コントローラーの違いとは

前回はXbox OneXbox360の箱コンを比べてみた感想をまとめましたが、今回はXbox One純正コントローラーとPS4の純正コントローラーを比べて、ボタン配置の違いやそれによって変わる持ち方についてまとめたいと思います。

手で持ったときの大きさが違う

実際に両方手に持って比べてみると分かると思いますが、手が大きい人にはPS4の純正コントローラーはやや小さく感じるかもしれません。

これはPS4のコントローラーのグリップ部分(握った時ちょうど手のひらで覆う部分)がXboxOneコントローラーと比べて細長く、角度がシャープになっているためです。

Oneの箱コンの方が、グリップの角度が緩やかになっているので、手のひらにフィットする感覚を覚えやすいと思います。 また、PS4コントローラーの中央部分に横に長いタッチパネルが設置されているため、Oneの箱コンと比べるとやや横長な形状になっています。

左アナログスティックと十字キーの位置がそれぞれ入れ替わっている

一番の違いであるタッチパッドの有無とPSボタン・ Xboxボタンの有無の違いを除くと、実はボタン配置についてはXbox360・Oneの箱コンとPS4コントローラーの違いはあまりありません。

メーカーのHORIが発売しているPS4用のゲームパッドの中には、アナログスティックと十字キーが箱コン準拠のものになっている商品も存在します。

PS4でもOneや360の箱コンのボタン配置が恋しい」という方はそちらを購入するのも手ですし、「代理じゃなくて純正箱コン(One用・360用)じゃないと嫌だ」という方は、XboxOneコントローラーをPS4で使えるようにするコンバータを購入することもできます。

また、商品によっては特定のボタンを高速で自動連打する「連射機能」や、公式純正品ではボタンが足りないという人向けに、純正品よりボタンが増えているゲームパッドも販売されています。

 

Xbox Oneの箱コンでモンハン持ちをした感想

左人差し指で十字キーを操作しながら左親指で左のアナログスティックを同時に操作する、いわゆる「モンハン持ち」はのPS系列のボタン配置がベースになっています。

Xbox(360・One)のコントローラー準拠のボタン配置のゲームパッドでこのモンハン持ちをやろうとすると、左人差し指の側面で左アナログスティックを操作し、左親指で十字キーを操作することになります。 加えて、XboxOneのアナログスティックは中央部分が窪みになっており、この窪みに親指をぴったり嵌めることができるようになっています。

この窪みはOneの箱コン、PS4両方のコントローラーにあるのですが、Oneの箱コンの方が窪みの凸凹が鋭くなっています。

そのため、人差し指の側面をアナログスティック操作のために押し込むと結構痛いです。 恐らくですが、アナログスティックの操作に親指を使うことを前提に作られているように感じます。 実際にこの持ち方で遊んだ体感ですが、操作が忙しいゲームではかなり人差し指が疲れます。

 

前回の記事に書いたように、Xbox Oneのコントローラーの場合はアナログスティックに長さがあり高く感じるという特徴のために、より指をぐいっと傾けたり、ぐりぐりと人差し指を動かす必要があります。

 

gamesmemo.hatenablog.jp

 

アナログスティックの高さを伸ばし、より繊細な移動が可能になったという点はOneの箱コンの非常に良い特徴ではありますが、モンハン持ちの場合は人差し指の側面を使ってアナログスティックの操作をするために、より負担がかかってしまいます。

人差し指の角度の関係上、右方向や下方向にアナログスティックを倒すことは非常に簡単なのですが、反対に上方向や左方向にアナログスティックを倒す操作がやりづらいです。

十字キーの操作を必要としない場合においては、人差し指と親指でアナログスティックをつまむように操作すると、比較的どの方向にもアナログスティックを倒すことができ、ある程度は改善できます。

 

PS4コントローラーの場合は左人差し指で十字キーを、左親指で左アナログスティックを操作することになるので、このふたつのボタンを同時に操作しやすくなっています。

十字キーはアナログスティックに比べて高さが低く、平坦な設計になっているので、あまり押す力が必要なく、指にかかる負担も少なめです。

十字キーを押しながらアナログスティックを操作するという場面では、PS4のコントローラーのようなボタン配置のゲームパッドの方が操作しやすいと思います。

 

まとめ モンハン持ちの必要性はあるのか

遊ぶゲームやキーコンフィグの設定にもよりますが、この持ち方が必須ということはないと思います。自分が一番持ちやすいと思う持ち方や設定で遊ぶのが一番です。

「モンハン持ち」の発祥となったモンスターハンターシリーズの最新作『モンスターハンターワールド(MHW)』では、モンハン持ちより楽で遊びやすい、新しい操作方法として「ショートカットキー」の導入を公式で行っており、PSPの頃よりモンハン持ちの需要も薄くなっています。

とはいえ、PSPで発売されたモンハンを遊んでいた名残で無意識にPS4でもモンハン持ちをしているという場合も多いようです。

 

最初はまずゲームを遊んでみるくらいの楽な気持ちでいれば、自分なりにしっくり来る持ち方が後から手に馴染んでくると思います。

今の自分のコントローラーの持ち方を無理に、必死に矯正する必要はないです。上級者のプレイ等で参考にしたい持ち方があるのであれば、その時無理のないペースで手に馴染ませていくのがよいでしょう。

 

Xbox OneとXbox360コントローラーの違いと比較

 

Xbox コントローラー(箱コン)って何?

 

「PCゲームでコントローラーを使いたいけど、どれを選べばいいのか分からない」という方によくおすすめされるのは、Microsoft公式のXboxOne/360コントローラー(通称箱コン)をPCに接続して使うという方法です。 Xbox OneXbox360のコントローラーは他のゲームパッドより壊れにくく、使いやすいというのが通説になっています。 筆者もPCでゲームを遊ぶ際に使っているのはXbox(360/One)コントローラーです。

Xbox Oneワイヤレス対応コントローラー、Xbox360有線コントローラー

環境によっては別途ドライバをダウンロードする必要がありますが、筆者の場合はそういうことは必要なく、PC付属のUSBドライバに直接挿し込むだけですぐに使うことができました。

  • Xbox360とoneのコントローラーがおすすめされているのは分かったけど、どっちを選べばいいのか分からない」
  • 「360の方がOneに比べて古いということは壊れやすいのでは?」
  • 「360とOneのコントローラーではボタンの設計配置は同じなのか?」
  • 「360とOneのコントローラーは互換性があるのか?」

など、いまいち購入に踏み込めない方もいるのではないでしょうか。

結論から先に書くと、XboxOneコントローラーはXbox360コントローラーの完全上位互換ではなく、360のコントローラーが安くて古いから壊れやすいということはありません。 それぞれ良い点、悪い点がありますし、Oneコントローラーが360コントローラーから進化している点も沢山あります。

  • 「より使いやすいコントローラーを選びたい」
  • 「実際に両方のコントローラーを使ってみた人の意見を知りたい」
  • 「Xboxoneと360ではどこが改善されているのか分からない」

という方に向けて、両方を使って「触ってみてどのように感じたか」実際にゲームを遊んだ感想をまとめます。

 

なお、2018年5月26日時点で、Xbox360コントローラーは公式で生産が終了しています。

  • 「店でたまたま売れ残っている新品を見つけたけど、性能が気になって買わずに出てしまった」
  • Xbox360の中古コントローラーを買う前の参考にしたい」

という方も参考にしていただければ幸いです。

LT/RTと十字キーの違い

Xbox OneコントローラーとXbox 360コントローラーで大きく違うのは「アナログスティックとLT/RTボタンの柔らかさ」と「十字キー(方向キー)の感触」です。

アナログスティック(左右)の感触について

アナログスティックはXbox Oneのコントローラーの方が「押し心地が柔らかく軽い。スティックが長い。ストロークが深い」、Xbox360コントローラーは「押し心地が硬く重い。スティックが短い。ややストロークが浅い」です。 アナログスティックの性能に関しては、Xbox Oneの方が上回っていると思います。操作の負担が少ないことによる入力のしやすさが段違いです。

普段からXbox Oneのコントローラーを使っていると意外と気が付きませんが、Xbox OneからXbox360に乗り換えた経験がある筆者は、乗り換えた際アナログスティックの重さがかなり気になりました。

Xbox Oneコントローラーのアナログスティックは押し心地が軽く、柔らかい上にストロークが深いので、より繊細な操作がしやすくなっています。 例えば、「左のアナログスティックを限界まで倒すと走行、ダッシュ等で素早く移動できるが、この場面ではゆっくり歩かせて慎重に移動したい」という時に、細かい移動スピードのコントロールがしやすくなります。

LT/RT(左トリガー/右トリガー)のボタンについて

LT/RTはXboxoneコントローラーの方がより少ない力で押すことができ、指が疲れにくいです。ボタンに添えている指にくっついているかのように、ソフトな感覚で押すことができます。触っただけで入力できると錯覚するほどです。 ただし、あまりにも押しやすすぎるために暴発しやすいという欠点もあります。

360コントローラーから乗り換えた方には、Xbox OneコントローラーのLT/RTボタンは柔らかすぎるかもしれません。 Xbox360コントローラーのLT/RTは特別押しにくいという程硬いわけではありません。人によっては丁度良いと思います。

しかし、「少ない力で押すことができ、指への負担が軽減される」という点で見ればXboxOneコントローラーの方が優れていると思います。

両者ともトリガーボタンのストロークは深めですが、ボタンを限界まで押し切る必要はなく、少し押し込むだけで入力判定が出ます。

十字キー(方向キー)の形と感触

XboxOneコントローラーの十字キーはNintendo Swich以前の任天堂のゲーム機本体のもの(スーパーファミコンゲームキューブなど)と近い形状をしています。感触は硬いものの、押し心地には疲れやすそうな重さはなく、指にかかる負荷は軽い印象です。押すと「カチッ」という軽めの音がします。 真上から見ると分かりませんが、横から見ると十字キーの中心が凹んでおり、ボタンそのものが谷型の形状をしています。

 

対して、360コントローラーの十字キーは少し変わっています。上下左右斜め上下8方向に押すことができる大きなボタンの上に、十字の形に浮き出た凹凸がくっついているような形状をしています。

ニュートラル位置が「5」で、5を除いた「1~9の8方向」に押し込むことができるテンキーをイメージしてもらうとよいです。 入力音はXboxOneコントローラーのように「硬めの浅いカチカチ音」という感じではなく、「非常に小さく深いポチポチ音」とした感じです。

十字の上に添えた指を8方向に動かすことでボタンが深く窪みに入るイメージです。持ち方にもよりますが、大体は左親指で十字キーを押すことが多いと思います。

 

入力音は確実に360コントローラーの方が静かなので、カチカチ音が気になるという方にはXbox360のコントローラーがおすすめです。

コントローラーを使用した感想

両方使ってみた筆者の感想では、XboxOneコントローラーのカチカチという入力音が結構気になってしまったので、入力音が小さい360コントローラーの方が使いやすい印象を持ちました。 ただし、こちらは斜め入力が楽にできるというために、非常に暴発が起こりやすいという欠点も抱えています。 この暴発のしやすさは、筆者も使っていて実感しました。 暴発を防ぎたい場合、十字キーの上下左右の出っ張った部分の端っこを指に引っ掛けるイメージで入力すると、いくらかマシになります。

 

XboxOneとXbox360コントローラー間のボタン配置の違い

360コントローラーのBACKボタン、STARTボタン、Xboxボタン(Xboxのマークが描かれたボタンです)の位置がOneコントローラーでは変更されました。

名称も以下のように変更されています。

  • BACKボタン⇒ビューボタン
  • STARTボタン⇒リストボタン

なお、XboxOneコントローラーではXboxボタンのみやや上の位置に変更されています。 それ以外のボタン配置に変更はありません。

 

XboxOneコントローラーとXbox360コントローラーの耐久性の差

筆者はXbox360コントローラーから使い始めた後、XboxOneのコントローラーを3回程買い換え、その後Xbox360コントローラーに帰ってくる形で買い換えをしています。 買い換えた回数は7年間ほぼ毎日3~4時間程度コントローラーを使用して5回です。 360コントローラーを有線で使用していたため、最初の買い替えの原因は断線でした。 XboxOneコントローラーを買い換えた際は、よくRTボタンの隣にあるRBボタンの入力判定が出ないということが買い替えの原因になることが多かったです。

試行回数そのものが足りませんが、少なくともXbox360コントローラーが安価だから耐久性が脆弱ですぐ壊れるということはありません。むしろ5個中全てのコントローラーで初期不良が無く、毎日使っても少なくとも1年は持ったという点の方が印象的でした。

 

XboxOneとXbox360コントローラー間の互換性

PCゲームのパッドとして使用する場合はあまり気にならないかもしれませんが、XboxOneとXbox360間では、それぞれ同じ機種のコントローラーのみ使用が可能です。 どうしても機種を跨いで使いたい場合には、Microsoftの正規品ではありませんが、別売りのアダプタや代替ゲームパッドが必要になります。

 

XboxOneコントローラーとXbox360コントローラーの比較まとめ

ここまでの比較をまとめると、

  XboxOne コントローラー Xbox360 コントローラー
アナログスティック 繊細な移動の強弱を使い分けやすい
柔らかく、使いやすい
One コントローラーと比べると重量感がある
LT/RT 非常に押し心地がソフト
操作の負担は少ないが暴発しやすい
One コントローラーと比べるとやや重くタイトな印象
しかしその分暴発しづらい
十字キー 軽い押し心地で暴発がしづらい
入力音がやや大きめ
暴発しやすい
入力音は静か

 このようになります。

総合的に見ると、

入力音が大きくても、少しでも入力しやすい、ボタンが柔らかい方を選びたいという場合はXbox Oneコントローラー。

多少入力の重さやボタンのきつさがあっても構わない。うるさくないものを使いたいという場合はXbox360コントローラー。

これを参考に選ぶと良いかもしれません。